f:id:tebukuronosenkusha:20170814164618j:plain

日本は、共働きの家庭や核家族が増え、

同時にライフスタイルも多様化してきました。

社会的、経済的な変化に伴いライフスタイルの変化は、

生活時間の変化、個性の尊重とも重なり、

食生活にまで影響を及ぼすようになりました。

 

家庭内で調理をして家族全員で食事をする「内食」が徐々に減少し、

外で食事をする「外食」や外部で調理されたものを

家庭に持ち込んで食事をする「中食」を好む家庭が増加したことで、

外食・中食産業は急激な成長を遂げ、その市場規模は今や25兆円とも言われています。

そんな外食・中食産業が発展していく上で避けて通ることのできないのが、

食品添加物の使用です。

より長期的かつ安全な保存、美味しそうな見た目、そして旨味。

そのどれもが外食、中食産業の発展に欠かす事ができず、

消費者のため、食品のためとして効果的に用いられています。

インターネットで「食品添加物」と検索するだけで

「危険」「リスク」といったワードも同時に検索ができ、

また同様に、危険性を訴える書籍も多数出版されています。

食品添加物を正しく理解し、良いモノを選べる知識がある方が良いですよね?

そこで今回は、食品添加物の世界では一般的かつ有名な

「リン酸塩」にスポットを当て、丁寧にご紹介していきたいと思います。

リン酸塩とは?

現在の日本で安全性が認められ、使用が認められている食品添加物は

819種類(指定食品添加物454種類+既存添加物365種類)ありますが、

果たしてそれは本当に安全で安心なのでしょうか?

そして、その中で最も多く使われている食品添加物の1つであるリン酸塩をご存知ですか?

f:id:tebukuronosenkusha:20170814170119j:plain

リン酸塩は食品添加物として多くの食品に用いられているため、

多くの方が日常的に摂取している成分です。

その使用範囲はとても広く、非常に多くの食品に用いられているので、

過剰摂取による人体へのリスクが懸念されています

まずは、リン酸塩の使用目的と使用食品についてご説明します。

スポンサーリンク

リン酸塩の使用目的

リン酸塩という物質は天然界には存在せず

一般的にピロリン酸塩、ポリリン酸塩、メタリン酸塩という名称で広く食品に使用されています。

では、リン酸塩はどのような食品に利用されているのでしょうか?

・・・なんと、食肉・魚肉製品、発酵食品、乳製品、果物、清涼飲料水、菓子など

多くの方が日常的に口にしている食品のほとんどに利用されていると言っても過言ではありません。

ここでは、リン酸塩の主な用途を整理します。

①保水力・結着力

しっとりとした食感を高め、プリッとした弾力のある歯ごたえを高めます。

②分解防止

ビタミンCの分解防止、天然色素や合成着色料の退色・変色を防止します。

③乳化剤

乳化性食品を乳化させ、安定化させます。

④pH調整

pHの変化を抑え、食品の腐敗や変色を防止します。

⑤酸化防止

空気中の酸素によって起こる食品の参加を抑制します。

⑥膨張剤

ふっくらと膨らませる働きをします。

⑦酸味料

酸味の付与、または酸味の調整や味の調整をします。

⑧結晶化防止

非水溶性の物質の物質が結晶化するのを防ぎます。

f:id:tebukuronosenkusha:20170814165729j:plain

・・・さて、そんなリン酸塩ですが、

どういった食品に、何のために添加されているのでしょうか?

リン酸塩の使用目的を整理しましたので、

次はどのような目的でどういった食品に添加されているのかをご紹介します。

リン酸塩が使われている食品

【加工食肉品】

目的:結着力、保湿力、分解防止

食品例:ハム、ソーセージ、ベーコン、缶詰食肉製品など

【加工魚肉品】

目的:結着力、保湿力、分解防止

食品例:はんぺん、ちくわ、かまぼこ、魚肉ソーセージなど

【発酵食品】

目的:分解防止、酸化防止、結晶化防止、酸味料

食品例:味噌、醤油、醸造酢、漬物など

【乳製品】

目的:乳化、酸化防止、硬軟調整、気泡の保持

食品例:プロセスチーズ、チーズ加工食品、プリン、アイスクリームなど

【果物】

目的:分解防止、酸化防止

食品例:カットフルーツ、果実缶詰など

【飲料】

目的:分解防止、酸化防止、酸味料

食品例:ジュース類、炭酸飲料、コーヒー、清酒など

【菓子】

目的:分解防止、乳化、膨張

食品例:ビスケット、クッキー、ケーキ、チョコレート製品など

【麺類】

目的:結着力、保湿力、分解防止

食品例:インスタント麺、うどん、そばなど

スポンサーリンク

リン酸塩の人体への影響

リン酸塩はあまりに多くの食品に利用されているので、

それを避けて食生活を送るのは困難だと言われています。

そのため、過剰摂取した際の毒性や人体へ影響についてもご紹介します。

【骨粗鬆症や骨の発達障害】

食品添加物として様々な目的で、非常に多くの加工食品に用いられているリン酸塩ですが

元々リン酸は人間の体内にも多く存在する物質で、

カルシウムに次いで多いミネラルです。

リン酸のほとんどがカルシウムと結合して歯や骨を形成しているので、

重要な成分ではありますが、過剰摂取するとカルシウムの吸収を妨げるため、

骨粗鬆症などの骨疾患を招いてしまいます。

f:id:tebukuronosenkusha:20170814165304j:plain

また、カルシウムとリンのバランスが崩れることにより骨代謝が低下し、

成長期の子どもの成長を妨げることがあります。

不足しやすいカルシウムの摂取を心がけ、骨粗鬆症などの骨疾患の予防をしたいものです。

【腎臓疾患】

特にポリリン酸が腎臓中のリン酸濃度とカルシウム濃度を上げるので、

腎臓の石灰化など様々な腎臓疾患を引き起こす原因と言われています。

また、ラットでの実験では、軽度の貧血や死亡率の上昇、

腎重量の増加も認められたという報告もあります。

ただ、マグネシウムがこの働きを抑制できるので、

リン酸塩とマグネシウムを一緒に摂取することで、腎臓疾患の予防に期待できます。

【ミネラル不足】

本来体内に吸収されるべきミネラルですが、

リン酸塩は体内のミネラルと結合して体外に排出されます。

そのため、リン酸塩の過剰摂取により、体内のミネラル不足を招いてしまいます。

体内でミネラルが不足すると、

生活習慣病の原因になったり、食欲不振やだるさを感じたり、

イライラや頭痛など体の様々な不調をもらたすため、注意が必要です。

まとめ

加工食品パッケージ裏のラベルを見ると、

当たり前のように食品添加物の名前が連なり、

当然のようにリン酸塩が添加されていることに気づきます。

中食や外食が急速に発展している今、

食品添加物を避けた食生活を送るのが非常に難しい時代になってきました。

f:id:tebukuronosenkusha:20170814165520j:plain

リン酸塩は、食品に対しての添加量が定められていないので、

製造会社によって使用料や種類が大きく異なります

前述の通り、非常に多くの食品に使用されているので、

中食や外食が多い方はより一層の注意が必要です。

特に、体の小さな子どもや食べ盛りの子どもに与える食品添加物の影響は大きいので、

加工食品を食べさせる時には充分な配慮をしてあげたいものですね。

スポンサーリンク